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第2回 国民体育大会に向けての大分県選手団への情報提供・啓発活動

2024-05-14

主なアンチ・ドーピング活動として、7月から10月にかけて国民体育大会に向けて大分県選手団への情報提供・啓発活動があります。内容は、メディカルチェックの問診票チェック、各競技団体でのアンチ・ドーピングの講義、国民体育大会九州ブロック大会結団壮行式・監督会議及び国民体育大会結団壮行式・監督会議でのアンチ・ドーピングに関する講義です。

メディカルチェックの問診票チェックは、国体の大分県代表選手が決まるとメディカルチェックを行います。その際、問診票に現在飲んでいるサプリメントや薬を記入してもらいます。そのサプリメントや薬が禁止物質にあたらないかをチェックします。全選手の問診票をチェックするので、数回に分けてチェックを行い、その結果を各競技団体へ返します。海外製サプリメントを服用している選手もおり、チェックすることで選手や競技団体がアンチ・ドーピングに対して意識するようになりドーピング違反を防ぐことができているのではないかと思います。

各競技団体でのアンチ・ドーピングの講義は、大分県薬剤師会に直接依頼があるか大分県体育協会からの依頼で競技団体の合宿所等へ出向き、30分から1時間くらいの講義を行います。国体選手への講義依頼が多いですが、国体選手に限らず高校やチームから依頼があることもあり、相手の要望に応じて時間及び内容を選んで講義を行っています。講義は、主に実際の尿検査での検体採取方法、サプリメントや医薬品において気をつけないといけないこと(海外製サプリメントはできるだけ避けることや市販の風邪薬や漢方薬に気をつける)、アスリートとしてやらなくてはならないこと(意図的であるかないかアスリートに落ち度があるかないかに関わらず違反は違反であること、規則を守っていることをアスリート自身が証明すること)やできること(TUE(治療使用特例)の申請、未成年アスリートの特別措置等)について話をします。禁止物質や禁止方法についても話をしますがうっかりドーピングを防ぐことが主な目的ですので、特にうっかりドーピングをしやすいもの(海外製サプリメント、市販の風邪薬、漢方薬等)について重点的に講義を行うようにしています。

国民体育大会九州ブロック大会結団壮行式・監督会議及び国民体育大会結団壮行式・監督会議でのアンチ・ドーピングに関する講義は、壮行式後に行われる監督会議において監督やコーチ等に大会直前や大会中で気を付けてほしいこと(市販の風邪薬や漢方薬に気をつけ、わからない時には飲む前にアンチ・ドーピングホットラインに連絡することや病院を受診した際にはドーピング検査を受ける可能性があること、また禁止物質を含まない薬にしてもらうことを伝えること等)について5分程度話をします。

スポーツファーマシストの活動の場は徐々に広がっています。興味のある方は是非お声掛け下さい。今後も大分県体育協会と連携して、大分からドーピング違反者が出ないようにアンチ・ドーピング活動を行っていきます。


競技団体での講義


高校での講義